So-net無料ブログ作成

アン・ブーリンとヘンリー8世(その2)2人の関係

アンとヘンリーは、出会ってから秘密結婚をするまで、肉体関係がなかったという。
いったいなぜだったのだろう。

アンの姉妹メアリーは、以前ヘンリー8世の愛人だった。ブーリン家の家族たちは、メアリーが美貌だったので「あわよくば」とかなり期待していたのに、短時間で捨てられてしまって、出世や財産など、大した見返りもなかったことがショックだった。

普通なら2度とチャンスが回ってこないところを、なんと!もう1人の娘アンが、ヘンリー8世の浮気心をくすぐった。今度こそ失敗できない。ブーリン家は一家を挙げて気を引き締める。アンの母エリザベス・ハワードは、娘にこう言い聞かせたかもしれない。

「国王は体を許してしまうと、すぐに飽きてしまう方なんですよ。メアリーをごらんなさい。なんと惨めで可哀想なのでしょう。ああならないよう、注意なさい」

母エリザベス自身もヘンリー8世のお手つきとなって捨てられた過去があった。あまりにも短時間だったし体面が悪いせいか、ヘンリーは8世は「手などつけていない」と言い張っていたが、とうてい信じられない。

アンにしてみれば、母も姉妹ももてあそんで捨てたヘンリー8世には、内心憤懣があったのだろう。できれば、ひっぱたいてやりたかったかもしれない。
もちろん国王に手などあげたら、命が幾つあってもたりないので、丁重に拒否した。

それからのヘンリー8世の醜態ぶりは多すぎて書き切れない。
ラブレターは書く、プレゼントする、歌は唄う、すがりつく、まあ、いろいろとムキになっていく。やがて時間が経つにつれ、ヘンリーはアンを口説くのに、別の理由を付け加えるようになった。結婚して、正統な後継者を作ることだ。
「アンよ、結婚しておくれ!(ヘンリー8世)」
 アンは、「それならお付き合いぐらいはいたします」という態度で接した。

ラブレターの内容もだんだん激しくなっていく。「そなたの乳房にキスしたい」なんて書いているので、アンはキスや体を触らせるぐらいは、許したのかもしれない。
相変わらず肉体関係は許さなかったが。

石井美樹子という研究家は、アンはヘンリーを愛していて、恋愛関係にあった、という。
アンの本心など後世の人間が断定などできないかもしれないが、仮にアンが愛人として強い自負があったとしたら、あるいは愛されることで満足するような真の恋愛関係があったとしたら、当時の開放的な性風俗からすると、肉体関係がある方が自然だろう。

けれどアンは、王妃になれるまで、ヘンリーが心変わりする可能性を避けるよう行動した。
ヘンリーにとっても、困難きわまる本妻との離婚と再婚の過程で、肉体関係は最後のごほうびと化していた。
私はやはりアンにとっては王妃の座という、野心が優先だったと思う。
ヘンリーにとっても肉体関係を求めることから始まり、跡継ぎをもうけることへと目的が変わった。
これだけ強烈な目的意識がある2人が、まっとうな恋愛関係だったと、とうてい思えない。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。